FXの仕組み
円売りドル買いの場合
例えば、円売りドル買いをする場合で考えてみましょう。我々小口投機家が円売りドル買いをする場合、FX会社は何をしているか、ざっくり流れは次のようになります。
- 円を借りる
- 米ドルと交換する
- 将来、借りた円を返済するため米ドルを売却
円を借りる
まずドルを買うにはそれに相当する円を用意しなければなりません。FX会社は金融機関から円を借ります。
米ドルと交換する
借りた円を米ドルに交換します。米ドルは金融機関に預けられます。
将来、借りた円を返済するため米ドルを売却
ドル高により評価益が出たから、ドルを売って円を受け取った。初めに借りた円を返済し、残った部分が利益です。
他方、ドル安により評価損が出たら、FX会社に資金を追加するか、損切りということで売却します。売却損の部分は証拠金から差し引かれることになります。
ドル売り円買いの場合
逆に、ドル売りから入った場合は、次のようになります。
- 米ドルを借りる
- 米ドルを円と交換する
- 将来、借りたドルを返済するため円を売却
上記とは逆になりますね。
米ドルを借りる
まず円を買うにはそれに相当する米ドルを用意しなければなりません。FX会社は金融機関から米ドルを借ります。
円と交換する
借りた米ドルを円に交換します。円は金融機関に預けられます。
将来、借りたドルを返済するため円を売却
円高により評価益が出たから、円を売って米ドルを受け取った。初めに借りた米ドルを返済し、残った部分が利益です。
他方、円安により評価損が出たら、FX会社に資金を追加するか、損切りということで売却します。売却損の部分は証拠金から差し引かれることになります。
このように、まず買いたい通貨があった時、売る通貨を借りることになります。借りた通貨を売って、買いたい通貨を買う。そして、売却したら、借りた通貨を返済するということですね。
証拠金
通貨を借りるためには、借りる側から一定の資金を差し出す必要があります。それが証拠金です。証拠金は取引金額の一定割合なのでレバレッジ効果があります。
日本のFX会社だと大抵25倍が上限です。4万円の証拠金を差し出せば、その25倍である100万円分の取引ができます。
スワップポイント
米ドル買い円売りの場合だと、ドルを買うためにまず円を借りています。そこで、円の支払い利息が発生します。他方、借りた円を売ってドル買いしていて、それを金融機関に預けているわけですから、ドルの受け取り利息が発生します。
スワップポイントは支払い利息と受け取り利息の差です。
支払い利息<受け取り利息
ならば、毎日プラスのスワップポイントが貯まっていきます。
他方、
支払い利息>受け取り利息
ならば、毎日マイナスのスワップポイントが貯まっていきます。
スワップポイントは決済時に、受け取る、支払うが発生します。
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