8月5日、月曜日、日経平均株価がブラックマンデーの翌日を超える大暴落4451円安(終値)を記録しました。
今回はこの歴史的な出来事を通して、この下げの予兆を発見することは可能だったのか?
ファンダメンタル系投機家の初心者さんに役立ちそうな視点でゆる〜く書いてみましたので面白おかしくご参考ください。
日経平均大暴落の原因は?
大きな流れ
ようやっと、アメリカの景気が冷まされてきたというところですよね。
2020年のコロナ発生時からの流れです。
あの時に先進各国が緊急資金支援をしたことによって、世の中の人々の懐にどーんとお金が入ってきた。
しかし、同時にインフレのタネが世界中に撒かれてしまった。
インフレと雇用の安定をはかる中央銀行は当然インフレを冷ますために利上げをしていく。
アメリカの金融政策を決定するFRBも利上げをしていった。
ようやっと、利上げの効果がアメリカ経済に見えはじめてきた。景気後退懸念が見え始めて、利下げに転じる兆しがでてきた。
アメリカの長期金利がそれを見越して下がりだす。それをうけてドル相場も下がりだす。円高になる。
ドル円の直近の流れ
今回の株価大暴落はドル円の流れも大いに関係しています。ずっと円安基調できた流れが、変わったところから直近の流れをまとめてみました。
①7月11ー12日、財務省、2夜連続でドル売り介入。総額5.5兆円。
②毎年7月中旬〜8月中旬、欧米系ヘッジファンドの為替担当が順繰りに2週間程度の夏季休暇に入る。ポジション整理や利益確定をする。
③7月31日、日銀、政策金利を0.25%に引き上げ。
④8月1日、FRB、政策金利を5.5%に据え置くものの、9月会合で利下げに動く可能性があることに言及。
このような流れで、歴史的レベルに膨らんでいた円キャリートレードの巻き戻しが促されていく。
なるほどこういうことか…
円高ドル安、資産価値暴落、金利上昇…円キャリートレードについて90秒でまとめた動画がわかりやすい
ブクマして見返すと理解しやすいかも👀 pic.twitter.com/Oy9qDdw1x0
— woodstock.club | SNS型投資 (@woodstockclub) August 6, 2024
参考ロイター
海外投資家の動き
投資主体別売買動向をみると、海外投資家や国内投資家の動向が確認できます。
日経平均を動かす海外投資家の動きをみるとほぼ動き通りに相場が上げ下げしていることが分かります。
ある程度予兆があった
これらはトレーダーズウェブの投資主体別売買動向です。
上のチャート図をみながら、下の表もみてほしいのですが、
海外投資家は5月4週から5週連続で売越しています。しかし、上の日経平均のチャートを見てください。
海外投資家の売りが強いのに、日経平均は横ばいで推移してますよね。これは、大きな変動にならないように、静かに売り抜けていることを示していると考えられます。
その後また上がりはするものの、高値をつけた後に暴落の流れとなっていきます。騙し討ちのような感じがしますね笑
というわけで、日経平均の大暴落は投資主体別売買動向を見ればある程度は予測ができました。
初心ファンダメンタル系投機家にとってはとても役に立つツールと思います。
今後は?
日米金融政策のスタンスがどうなるかがポイントです。
ちなみに、海外投資家が売ってる時は大概、個人投資家は買っています。
この大暴落時には個人投資家はまだ買ってる感じなんですよね。世間では、新NISA勢どうする!?とか言ってますが、まだこれからも下落が続く可能性もありますよね。
個人投資家が大きく売り始めたら、また海外投資家が帰ってきて、密かに買い集めていくことが考えられます。
アメリカが利下げを始めることを折込みだしたなら。つぎはどこで利下げが続いて景気が安定しだすことを折り込みだすか?ですよね。
そこが買い場なんじゃ無いかなぁと考えてます。投資主体別売買動向も参考にしながら、タイミングをうかがっていきましょう。
コメント