日常生活で「巻き戻し」という言葉がでる機会といえば、なんでしょう。VHSビデオテープの巻き戻しでしょうか。見終わったら巻き戻して、レンタルビデオショップに返却するやつですよね。
もはや平成中期ぐらいまでの産物ですね笑
円キャリートレード巻き戻しを理解するには、まず円キャリートレードは何なのか。円キャリートレードが起こりやすいのはどんな相場環境か。これを知った上で、それが逆になるってことを考えれば分かりやすいと思います。
円キャリートレード巻き戻しで円高になるわけ
まず円キャリートレードの定義がいまいちな方はこちらの記事が参考になります。
円キャリートレード残高の調べ方
こんにちは。 さっそくですが、この記事の流れは次の通りです。 円キャリートレード残高は一部調べることが可能ですが、残高全てを調べることは不可能です。ですので、その一部を見て、全容は想像していくしかありません。 そんな流れで...
その上で下記を読んでみると分かりやすいです。
円キャリートレードが起こりやすい環境
メインはこれです。
金利差の拡大です。それも、インフレ率を引いた実質金利差の拡大で見るといいですね。
実質金利とは、
実質金利=名目金利ーインフレ率
名目金利は例えば、政策金利、10年国債利回り。インフレ率は、CPIやコアCPIです。
これを日本の実質金利と他国の実質金利で比べます。例えば、アメリカの実質金利ー日本の実質金利をして、拡大傾向にあれば、円キャリートレードが起こりやすい環境といえるでしょう。
円キャリートレードの巻き戻しな環境
上記の相場環境の逆を考えましょう。それが、円キャリートレードの巻き戻しが起こりやす環境です。
すなわち、実質金利差の縮小です。
例えば、金利の安い円を借りて、ドル資産で運用していたのに、だんだん円金利が高くなる、またはドル金利が安くなる、または両方になると考えれば、逆をしたくなります。ドル資産を売って円にかえます。
相場は先読みして動きます。金利差縮小の流れを先読みして、円に変える動きが加速していきます。
さらに、円買ドル売の流れそのものが要因となり、円買ドル売の流れが加速します。
このような流れの中で円高が進んでいきます。
これが、円キャリートレードの巻き戻しですね。
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