今回は会計ソフトfreeeも交えて、売上と経費の青色申告を前提とした帳簿の付け方をやってみます。
ただ、細々とはやってません。情報量が多すぎてかえって分かりにくいと考えたからです。
なお白色帳簿の作成法は別記事にあります。→「マネるだけ」ウーバーイーツ白色申告帳簿の作成法
ウーバーイーツ帳簿の付け方(前提)
いつの日付で帳簿を付けるの?
僕は伝票が発行された日を帳簿の日付にしています。
売り上げならば、売り上げ明細が上がってくる月曜日。経費ならば、購入日や領収書を出してくれたその日です。
このことを前提に売り上げと経費の帳簿の帳簿の付け方についてみていきましょう。
毎日つける必要ある?
ないです。あなたのやり良いようにやればいいです。
また、例えば売り上げなんかを毎日つけるのは面倒ですよね。一週間一括でまとめられた合算額で大丈夫です。
売り上げ
売り上げの決済方法には、クレジットカードやPayPayのようなキャッシュレス決済と現金決済の2パターンがあります。
キャッシュレスのみ
現金の取り扱いをしていない配達員向けですね。ここはサクッと簡単に書いてみました。
キャッシュレス決済のみにおいては、月曜日に売り上げ明細が出てきた時点でまだ代金が振り込まれていない状況です。
なので売り上げ明細が上がってきた時点では、売り上げは立ちますが、売掛金となります。
仮に、売り上げ50,000円の場合。
①月曜日、メールに売り上げ明細が入ってきた時の仕訳
売掛金50,000 | 売上50,000 |
②火曜日に代金が振込まれた(三菱UFJ)仕訳
預金50,000 | 売掛金50,000 |
一応、仕分け例も入れてみました。青色申告だと99%会計ソフトを使われると思いますが、やっぱり仕分けの知識が入っているとわかりやすいんですよね。
簿記3級ぐらいの知識があればずいぶん楽と思います。
本題に戻ります。
キャッシュレス+現金
現金の取り扱い有の場合です。この場合はすべての注文者が現金決済はまずなく、ほぼ必ずキャッシュレスと混合になります。freee画面も交えて書いてみました。
ややこしいので実際の明細を例に説明しています。いきなり8月からですが気にしないで下さい。
●8/22(月)売上明細の日
【8/15〜8/22の売り上げ明細】
- 開始残高:¥21,025
- 売り上げ:¥31,230
- 支払い:¥51,071
- 受け取った現金:¥30,046
- 銀行口座に振込み:¥21,025
- 最終残高:¥1,184
(開始残高と振込み¥21,025はとりあえず無視してください。下記の流れの中で分かります。)
【仕訳】
現金30,046 | 売上31,230 |
売掛金1,184 |
一週間分の売り上げの仕訳です。
この週で受け取った現金合計が30,046円。残り1,184円がまだもらってないので売掛金です。
【freee】
freee会計では一行一行個別に入力するイメージです。
上記の仕訳を詳しく書いてみると、、、
現金30,046 | 売上30,046 |
売掛金1,184 | 売上1,184 |
売上が現金と売掛金の金額と同じように分けられました。
freeeの入力は、一行目の「現金30,046売上30,046」と二行目の「売掛金1,184売上1,184」を2回に分けて入力するイメージです。
まず、現金30046の入力。
入力できたら収入を登録ボタンを押します。
続いて、売掛金1184の入力。
決済欄は未決済を選択、期日欄に銀行口座への入金日を入力します。
仕訳形式プレビューで自動的に売掛金と入っていることが分かります。
●8/23(火)口座に振込まれた日
【仕訳例】
預金1,184 | 売掛金1,184 |
1,184円の振込みがあったので、売掛金を回収できました。預金が増えて、売掛金は減ってなくなります。
【freee】
取引の一覧に、昨日、売掛金で入力した1184円のものがあります。ここを押します。
下にズラリとでますが決済の項目に目を向けます。
決済を登録を押します。
入金先口座を選びます。僕はfreeeに三菱UFJ口座を同期したのでこの項目がでます。
入金先口座は「預金」という勘定を作って入力したりもできます。
必要な項目を入力し、登録を押せば完了です。
●8/29売り上げ明細が受信された日
【8/22〜8/29の売り上げ明細】
- 開始残高:¥1,184
- 売り上げ:¥358
- 支払い:¥2,588
- 受け取った現金:¥1,404
- 銀行口座に振込み:¥1,184
- 最終残高:−¥1,046
開始残高1,184円に対応する銀行口座に振込みの仕訳は、8/23(火)に完了しています。
【仕訳例】
現金1,404 | 売上358 |
預り金1,046 |
念のためですが、これは一週間分です(笑)
この週は売り上げより、もらった現金の方が大きい状況です。つまり残高マイナスになる週でした。
この場合、現金ー売り上げ=預り金となります。
【freee】
まず、現金358、売上358のやり方はすでにやったので割愛します。
続いて、預り金の部分です。
これで仕訳例と同じ状態になりました。
●9/5売り上げ明細が受信された日
【8/29〜9/5の売り上げ明細】
- 開始残高:−¥1,046
- 売り上げ:¥9,786
- 支払い:¥8,460
- 受け取った現金:¥8,460
- 最終残高:¥280
【仕訳例】
預り金1,046 | 売上9,786 |
現金8,460 | |
売掛金280 |
まず、先週マイナスとなった預り金を今週の売り上げで相殺しました。
また、今週は先週と逆で、現金が売り上げより小さいです。もらってない部分はまた売掛金となります。
【freee】
freeeの仕様上、預り金1046に対応する売上1046の仕訳ができません。
なので、いったん1046円分の売り上げが預金口座に入って、それで預り金を支払ったことにします。
仕訳でいうとこんな感じです。
預金1,046 | 売上1,046 |
預り金1,046 | 預金1,046 |
いったん、預金勘定をはさみました。預金を消して、残りが預り金と売上な仕訳です。
これをfreee入力欄で表すと次のようになります。
これで、仕訳例と同じ状況を作り出せました。
あとは現金と売掛金ですが、割愛します。
●9/6(火)口座に振り込まれた日の仕訳例
預金280 | 売掛金280 |
割愛します(笑)
経費
キャッシュレス
例えば、クレジットでヘルメット5600円を購入したとします。
【購入日の仕訳】
消耗品費5,600 | 未払金5,600 |
【クレカ引き落とし日の仕訳】
未払金5,600 | 預金5,600 |
(ポイント)
そもそもUbarに仕入れはないですが念のため、
買掛金と未払金は同じ付け払いですが、買掛金は仕入の場合、未払金は経費の場合とカンタンに覚えてます。
【freeeで購入日の入力をする】
売掛金の逆なイメージですね。もう画像もいらないでしょう(笑)
- 収支欄:支出
- 決済欄:未決済
- 発生日:購入日
- 取引先:Uber
- 期日:クレカ引き落とし日
- 勘定科目:消耗品費
- 金額:購入代金
【freee・決済日の入力】
取引一覧から、ヘルメット購入日の取引を開く。決済の登録を行う。
現金
バイク屋でヘルメット5600円を現金で買った。
【仕訳例】
消耗品費5,600 | 現金5,600 |
【freee】
イージーですね(笑)
家事按分
例えば、スマホは1台で事業用とそれ以外で使っている場合が多いと思います。
この時、事業用で使ってる分だけ経費とすることができます。これが家事按分です。
事業用:事業外=6:4ならば、スマホ代の60パーセントを経費にできます。
【freee】
freeeで入力する時はいちいち何パーセントか掛けた金額を入れる必要はありません。
いったん月々にかかるスマホ代全額を計上しておいて大丈夫です。
日々の入力とは別に、別途の確定申告書類を作るための入力欄で一括して設定できます。
上記の割合だと、1年分のスマホ代がひと入力で6割経費に変えることができるんです。
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